お問い合わせ集

2009.4 〜 2009.8 (案件8〜案件11)

案件8

DATE : 2009.4.27
---------------------------------------------------------
name = H.M氏

【お問合せ内容】

ご無沙汰しております。前に2回回答を頂いたMと申します。現在**省
**市で財務をしているのですが、今回会社が保税をしようしているのですが、
保税の流れ(何処に何の書類を出し、どれ位の時間がかかるなど)
又、何か注意点はありますか?

特に保税するのに保証金が必要と聞いてますが、この保証金は投注差
(投資と資本の差額)とかに関係するのでしょうか?

相変わらず貿易については素人ですのでその所を考慮し簡単に説明いただければ幸いです。


---------------------------------------------------------

案件8回答(2009.4.29)

 前回のご質問から言われる「保税」とは、中国国内で調達できない部品や原材料を
日本または中国国外から提供してもらい(この段階で関税・増値税を払わない=保税)、
中国で生産・加工した製品を日本や第三国に輸出する方式の貿易(来料加工貿易という)
業務のことと理解します。

 加工貿易を行うためには、まず市の対外貿易管理部門への申請認可が必要で、
認可された企業には「加工貿易業務許可証」が交付される。

 このほか、所轄税関への登録、税関の工場検査(加工能力が有るかどうかなど)、
税関への加工貿易契約登録、地元中国銀行支店での銀行保証金口座の開設が必要となる。
この保証金は投注差(総投資と注入資本の差額)とは全く関係ありません。
こちらは銀行での借入れ枠となります。

税関は加工貿易企業をランク付けして管理している。
信用度や通関実績、申請手続き実績(ミスが多いかとか)によりAA,A,B,C,Dの5ランクに分類して、
初めての企業はCから始め、Bに上がれる。
Dに下がると加工貿易が許可されない。

貴社はC類となるから関税・増値税分の100%の保証金を積まねばならない。
その前にそもそも加工貿易が出来る商品品種かどうかを調べねばならない。
「禁止」「制限」類商品目録を見る。これに入っていなければ「許可」類商品となる。
「制限」品目となるとB類企業でも保証金を積まねばならない。

商品のH.S.番号から調べる。商務部のサイト:http://www.mofcom.cnから探してください。

なお貴社の場所が輸出加工区内にないと理解します。区内にあれば管理が緩和されます。
詳しいことは以前に紹介した参考書に解説してあります。
以上
2009年4月29日 


回答者: 竹下

---------------------------------------------------------
H.M氏からのメール(2009.4.29)

林様

お世話になります。Mです。回答ありがとうございました。非常に助かりました。
竹下様に宜しくお伝え下さい

案件9

DATE : 2009.5.23
---------------------------------------------------------
name = しんご氏

【お問合せ内容】
はじめまして、今度新しく中国への輸出をすることになったのですが、貿易経験もなく四苦八苦しております。
中国との決済の方法で、L/C決済になったのですが、L/Cの受け取りは、
誰でも出来るのでしょうか?

中国との貿易許可?貿易権?的なものが必要なのでしょうか
通関業者を介しての貿易になります。

その際のL/Cの受け取り宛名はどこになるのでしょうか?
まったくの未経験者で質問の内容が伝わらなければすみません。。。

---------------------------------------------------------
案件9の回答 (2009.5.27)

「中国貿易お助け寺」からのご回答です。回答は2件です。

1)(1−1)L/Cの宛先はご自分の会社名にしてもらう。

 (1−2)相手がL/C開設する→日本の銀行より通知があなたに入る

 (1−3)invoice発行等通関業務はご自身では無理と思いますので、
      乙仲(通関業者)に委託されたほうが良い

 (1−4)ご自分の取引銀行(外為業務をやっている場合)にL/Cの買い取りを依 頼する。
      取引銀行が外為業務をやっていない場合は、取引銀行に相談されて
      買取銀行を紹介してもらう。

以上の手順で処理してみてください。

(回答者)平井 

----------------------------------------------------------------------

2)

09・5・24「しんご」さんからのお問い合わせに対する回答

貿易の全くの素人さんを自認されていますが、ご質問に下記お答えします:

1)「L/Cの受取りは誰でも出来るのか?」:

  日本では国外貿易も含めて自由ですから、貴社でもできます。
  国内貿易では、決済(支払い)条件は、手形か掛売りとなるでしょうが 、
  国外の客を相手にするので、
 一番安心なL/C決済になってよかったと思います。

 L/Cの受益者(beneficiary)は必ず貴社となってください。
 また貴社から他人に譲渡できる(transferable)にしてもらえるとなおのこと良い
 ですね。

2)「中国との貿易許可?貿易権?的なものが必要なのでしょうか」:

 日本側では制限ありませんが、
 古紙など廃棄物や中古機械を輸出するのでなければ中国側から何かを求められる
 ことはありません。

  なお中国側では輸出入貿易をするには厳しい資格(貿易権)はもう要求されませんが、
 登録された企業であることは必要です。
 相手は中国銀行でL/Cを開けるだけの信用がある企業だと思いますが。

3)「通関業者を介しての貿易」:

 貿易の主体者は貴社です。
 通関業者は貴社の指図で動くだけです。費用をはらうからにはしっかり働いてもらいましょう。
 
  しかし貴社で貿易実務をする人がいない、INVOICEも打てない、
 L/Cを貴社取引銀行へ持ち込んで現金に換えてもらう(negoという)書類も作れないなら
 通関業者に助けてもらうのも良いでしょう。

 または商社にL/Cを譲渡する方法もあります。
 以上は特に中国貿易に限定された問題ではありません。

(回答者)竹下 晃治

 

案件10

DATE :2009.7.17
---------------------------------------------------------
name = H.Y氏

【お問合せ内容】

日本からの誤出荷で、本来フィリピンへ行くはずの製品が、中国に入ってきた
しかも、中国では生産していない製品です。

材料の使用なしで、製品だけを出荷したいのですが、税関の手続上や
必要な書類について教えてください。

私自身は、出荷手続の経験もなく、いつもローカルの工場にまかせています。
ただ今回は指示を出さなくてはならないので、アドバイスをお願いします。


--------------------------------------------------------
案件10への質問(2009.7.14)

H.Y. 様

お問い合わせ頂きました件につき、現在MLで回答者を募っています。

「日本からの誤出荷で、本来フィリピンへ行くはずの製品」とありますが、
差支えなければ、具体的にどのような製品なのかご連絡ください。

製品が判らないと、多分回答者が出てこない恐れがあります。

質問者:林

--------------------------------------------------------
上記質問への回答(H.Y氏より)(2009.7.14)

林 様

ご連絡有難うございます、
また情報不足でお手数をおかけしまして申し訳ありませんでした。

製品は、***の部品でプラスティックの成形品であります。
重量 約40g/個。 ダンボール箱に梱包されています。

よろしくお願いいたします。

--------------------------------------------------------
案件10の回答(2009.7.19)

いま上海から帰着しました。この問い合わせに困惑しています。
貿易相談というより出荷間違いの処理のようです。「追加情報」も見ましたが役に立ちません。

「材料の使用なしで、製品だけを出荷したい」というのが希望の内容と推察しますが、
どういう意味かあれこれ考えていますが。

一つの梱包または一つの送り状・B/Lに「材料」と「製品」が混じっており、
その中の「製品」だけを返送したいと言うことでしょうか。

簡単に言えば、出荷間違いなら、そのまま引き取らず(輸入)せず、
日本へ返送(再輸出)すれば済むことでしょう。

欲しい物だけ輸入して、間違いのものは返送したいという事でしょうね。
そうなると税関への説明や代金決済がややこしくなるでしょう。

よって回答は、輸入通関せずにそのまま全部日本へ返送し、またやり直してもらうのが、
急がば廻れとなるのでは。

もっと詳しい情報または貿易用語で言ってもらえると状況が分かり易いのですが。
「出荷」という国内用語でなく「輸出」とか、、、。

(回答者)竹下 

--------------------------------------------------------
H.Y氏より(2009.7.20)

林 徹一 様

私の知識、経験不足から困惑させてしまいまして、
大変申し訳ありませんでした。
ご面倒をお掛けしました、有難う御座いました。

案件11

DATE :2009.8.08)
---------------------------------------------------------
name=K.M氏

【お問合せ内容】

よろしくお願いいたします

当方小さな問屋を営んでおります
上海に荷物をEMSで送ったところ税関を通ってないので
関税が発生していないため代金の送金ができないといわれました

調べると報関単がないようなのですが、今後困るのでたとえば
DHLとかヤマト運輸とかでも同じことが起こるのでしょうか?

よろしくお願いいたします。

---------------------------------------------------------
案件11の回答 (2009.8.10)

下記の通り回答します。

Mさん

EMSで物品を送ると普通は税関手続きなしで配達されます。
当然「報関単」は有りません。税関手続きなしで簡便に快速に届くという利点を考えて
郵送料が高くても使用するケースが多いです。

輸入側においては関税・増値税を不法に免れていることになりますが。
本社と合弁会社など資本関係にあり、後日別の方法(見本代との相殺とか)で
決済できる者同士で使うと良いです。

その点DHL,OCSその他の運送業者を通す方法では余程の少額、又は無価値の物以外は
普通正規の手続き(輸入申告と納税)をしますので1-2日到着が遅くなりますが、
「報関単」により貨物代金が海外送金などの正式な方法で決済できます。
以上

回答者:竹下

---------------------------------------------------------
K.M氏より(2009.8.11)

林様 竹下様 お世話になりました

ありがとうございました
こんなところに盲点が。。。

DHLあたりで考えるしかないようですね

 

回答者略歴
トップ・ページへ
リンク集
お助け寺トップ・ページ